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お歳暮バイト

先月半ばから1か月ほど久々にアルバイトをしました。
タイトルそのまま、某百貨店でのお歳暮ギフトセンター受注業務です。
最も忙しい12月頭には来場客数1日5000人弱という
結構大々的な接客業でしたが、夏の某携帯電話機種変更に比べると楽というか・・・
お祭り騒ぎのように毎日が過ぎ、あっというまに終わりました。

最近ではお歳暮などは贈らないルールの企業も増えたし
ネットでもさくっと贈れてしまう便利な世の中なので
ほとんどのお客様はご年配の方々。

でも、おかげでいろいろなことが学べた気がします。




まずは年代別に見られる時間の流れの速さ。
わかってはいたけれど、年が若くなるほど時間に厳しい。
なんでもすぐに回答できてしまう世の中に慣れているからでしょうか・・・?
ご年配の方々は、たしかにお年を召してご自身の処理速度もゆっくりになるのだけれど、
ネットも何もなかった時代からすれば今の世の中は少し速すぎるくらいなのかも。
おかげでこちらは普通の対応をしたまででもその速度にお礼を言ってくださる方がたくさんいらして
忙しいなかあせる気持ちを癒してくれました♪

次に学んだことは、やっぱり基本なのかもしれないけれどお歳暮の本来の意味。
皆さん送る先の方の現状を考えていろいろ悩みながら贈るものを決めてるんですね。
たとえば、お年を召してお一人の方には個装されていて賞味期限の長いものを選んだり
子供がたくさんいるおうちには内容量がたくさんで見た目もかわいいお菓子だったり。
「こういう人にはどんなものがいいかしらねぇ」なんて
相談されるたびに、自分の知識の薄さにすみませ~ん><と謝りたくなりましたが
逆に、こんな人にはこんなお品物がいいんだ!って勉強させてもらえました 笑

あとは人間観察のようですが、お客様を見ていて嬉しくなったり悲しくなったり。
ご夫婦でいらっしゃる方の大半は奥様が実権を握っているような感じですが、
ちょっとしたことでも後ろにいるご主人に相談したり笑ったり、
口調はきつくても仲の良さが伝わってくる方がたくさんいました。
仲がいいからこういう場所に一緒に足を運べるんですものね。
他にも親子やいとこ同士と思われるご年配のグループやお友達同士。
見ていて「私も年をとってもこうやっていろんな人と一緒に過ごしたいなあ」と思いました。
さらにご年配のご夫婦になると、ゆっくりゆっくりお互い手をとりあって支えあっていたり、
ふたりとも無口だけど長年連れ添ったからわかる間合いが見受けられたり、
自分もおばあちゃんになった時にこうやってだんなさんと一緒にいられたらいいなと思ったり。
逆に、毎年奥様が対応してくれていたのだけれど、奥様が先に天に召されて
自分がこれからはやってかないといけないんだ・・・と話すおじいさんや、
似たような状況の方もたくさんいらして、そういう方々のお話を聞くと切なくなったり。
いつかは自分にもそんな日が来るんだろうな・・・とかふと考えたり。
あとは、いわゆる心の狭い方ももちろんいまして対応に困ったりもしましたが、
そんな人の日常を考えるとなんだか人生もったいないなあと思って悲しくなったり・・・
(余計な御世話なんでしょうけどね・・)

初めは旅行代を稼ぐためのバイト!!くらいにしか思っていなかったのに
いざ終わってみるとお金をいただく以上にいろいろなことを考えさせてもらえた機会な気がします。
お歳暮や贈り物全般の一般常識も学べたし、百貨店の舞台裏も覗かせてもらえたし
ありがたや~★の一言です。
おもしろかった!!!

最後に一番思ったのは、今までの仕事では商談ばかりで
一般のお客様に対する接客はあまりしたことがなかったのですが
接客業ってほんとに大変なんですね。
予想もつかないようなお客様(クレーマー!?)へもきちんと接しなければいけないし
何より疲れる・・・
話しっぱなしに立ちっぱなし、笑顔のしっぱなしで肉体的にも疲れるし
どんなに嫌なお客様へも常に丁寧に接するという精神的にもきついお仕事なんですね。
改めて接客業の方々のご苦労を知りました。そして尊敬!!

でも、その苦労の分、きちんと接すると他の業種ではなかなか見られないほど
まっすぐにお客様の反応が伝わってくる素晴らしい仕事でもあるんですね♪
誠意をもって仕事をするとほとんどのお客様は最後に「ありがとう」と言ってくれる。
一日の間にこんなにたくさん見知らぬ人からお礼を言われたのは初めてでした。
そしてそれがとても嬉しかったし、次もがんばろう!と思える一番の魔法の言葉でした。


とかなんとかいろいろ言いつつまたやるかはわかりませんが・・・・
年末行事に携わったことで年の瀬気分をしっかり味わえた楽しい1か月でした!!!
by yukinanako | 2009-12-23 00:26 | 日記