モロッコ珍道中 ~ワルザザード→メルズーガ~
雲は多めながらなかなかの快晴。
旅の初日を思うとありがたいかぎりです。
朝ごはんを済ませいよいよサハラに向けて出発!
道々にカスバが見えて、これぞモロッコな景色を走ります。
もはや崩れ落ちそうなものから、フランス人などに買い取られきれいに改装されて
ホテルなどになっているものまで様々なカスバ。
とりあえずゴロ合わせにカスバを眺めながらMONORALのCasbahを聴くわたし。
1個夢がかないました♪
と思うといきなり現れる大きな岩。
オーストラリアで観たかったデビルズマーブルもこんな感じなのかしら・・・
アズィズさんの説明によると、大昔山が噴火して大きな岩が爆発とともに
吹っ飛んで、こうしてそのまま形を残してる・・・らしい。
階段をのぼって岩をくぐると、片側はのどかな農園風景で緑豊か、
片側は土の大地。
めまぐるしく変わる景色を改めて納得できる風景でした。
いろんな気候が交わる国なんだな~
ちょうどアーモンドの花が咲き誇る季節。
桜みたいなかわいい花がいたるところで咲いてました★
去年行った南イタリアでもたくさんアーモンドの木があって、4月後半だったからか
たくさんの緑の実がなっていたのだけど、3月くらいに行けばあのあたりも
一面お花が咲いてたのかしら・・・みたいなあ。
このあたりはバラで有名な地域。
毎年5月にはバラ祭りが開かれ、歩いていてもバラの香りでいっぱいの
素敵な地域。
アズィズさんはまさしくそんなバラの街、エル・ケラア・ムグナの小学校に
通っていたそうな。
わたしたちはその街の手前にあったお店でバラ製品をお買いもの。
バラ水にバラエッセンス、石鹸にオイルに・・・ん?
一見同じように見えるのに透明なのときれいなピンク色なのがある。
見た目かわいいのはピンク色の液体。
でも香りがいいのは透明なほう。
お店の人に聞くと、透明なのが天然のバラから抽出したものでこの辺で作られているもの。
ピンク色なのは中国で作られた加工品で、見た目はかわいいけど天然ものではないとのこと。
お値段も全然違いました。
というわけでせっかくなら天然ものを!ということでお買いあげ。
本当にダマスクローズのお花の香り。
ロクシタンやジュリークのローズの香りが大好きなわたしですが
ここの香りはちょっとまた違う。
いつかバラ祭りの頃に来てみたいです。かなり難しいだろうけど・・・
今は閑散とした街を見ながら、お祭り時期のバラの香りと
花弁で山盛りになったかごを下げて歩く街の人たちを想像。
バラの街を離れ走ることしばらく。
そろそろダムから流れていたダデス川も終わり。ブーマン・ダデスの街が見えます。
川沿いに緑が茂り、取り囲むようにできた街。
小高い山の壁に何か書かれてるのでアズィズさんに聞くと
「う~ん・・サハラは私たちのサハラだ!って感じかな?」と。
この旅のいろいろなところで山の壁にスローガン的なものが書かれているのを
見ましたが、これまたおもしろい一言だわ~
電線もない1本道。果てしなく続きそうな景色と、振り返れば遥か彼方に見える山脈。
時速120キロくらいで走ってるのに、60キロくらいにしか思えない。
それだけ景色が雄大なんですね。
モロッコの人たちは、山道やこういうだだっ広い道では恐ろしくとばしますが
ひとたび人や動物が現れるととんでもなく徐行してまして、
ある意味安全運転なのかな。
文化の違いなのでそれが悪いとは言い切れないのですが、わたしがよく行く
セブやボホール島の人たちは、人がいようが動物がいようが無駄にとばすので
いつもハラハラ。ときに鶏がドンッ!と大きな音ではねられてしまったり、
乗っていて心苦しいことがあるのですが、モロッコではそういったハラハラは皆無でした。
気持ちよくドライブさせてもらえるので、移動時間が長くてもあっという間。
アズィズさんのママが作ってくれたクッキーを食べながら、
おしゃべりしながらサハラを目指します。
山をのぼり村を越えしばらく走ると着いたのがここ。
トドラ渓谷。
ついさっきまでだだっ広い平野を走ってたのに、今度はそびえたつ谷の間を歩いてます。
いきなり現れた渓谷をあっけにとられながら歩いてると、たくさんの観光バスが。
ここはかなりの観光スポットのようで、たーくさん人がいましたよ。
それにしてもすごい眺め!!
谷底から見上げると真っ青な空。
思わずため息が出ちゃいます。
谷から湧水が。
ここは言い伝えで、子宝に恵まれる湧水として有名らしく、時々現地の子供がほしい女性たちが
ここで行水するのだそう。友達などに手伝ってもらって大きな布などでカーテンを作り
水浴びしている姿を見ることもあるそうです。
どの国にもそういうスポットはあるものですね★
谷の合間のレストラン。今日のランチはここで♪
ここのハリラはかなーりな羊ちゃんの香りでしたが、ミートボールのタジンは
スパイシーでおいしかった!!
旅先では魚介類やひき肉には要注意なので一瞬躊躇しましたが、食べたらおいしくて
結局全部たいらげちゃいました。おなかも無事だったしよかったよかった♪
わたしたちが行った1週間前は天気が悪くてそれはそれは大変だったそうですが、
雨がやんで晴れ間が見えたとき、このトドラ渓谷にかかるように大きな虹が見えたのだそうです。
そういう話を聞くと、旅は晴れてるに越したことはないのだけど
どんな天気でも忘れられない景色は見られるんだなあ。。。やっぱり旅はいいなと思いますね。
川を渡るとお洗濯してる少年たちが。
日本も昔はこうやってお洗濯してたのかな~
それにしても、この国の子たちはよく働いてる。家族で助け合ってるのがよくわかる。
便利な世の中に慣れてしまったけど、だから日本は希薄な家族が増えてしまったのかもね。
家族でない誰かがいつでも必要なものを提供してくれるって、素晴らしい半面怖いことかも。
渓谷を過ぎしばらく走ると、カスバ街道も終わり。
街道最後のカスバを過ぎてしばらく走ると、ひろーい平野に学校があって
登校中の生徒が楽しそうに歩いていたり、のどかな景色が広がります。
そうそう、こうしていろいろな街を過ぎていると、街によって女性のまとう衣装の色が
違うことに気付きます。もちろん全員が統一しているわけではないのだけど、
白い街、サーモンピンクの街、黒い街・・
アズィズさんに聞くと一応なんとなく街によって基調としてる色があるのだそうな。
街によって色も違うし、人の性質も違うしおもしろいよ。と。
おなかもいっぱいになってちょっとウトウトしだした頃、
またも景色が変わります。
放牧された羊、ヤギ、ラクダ・・・ラクダがいよいよ現れました!!
ラクダの放牧って初めて見た・・・
道の両脇にはハッターラと呼ばれる伝統的な地下灌漑施設が。
砂漠地帯に近づいてるのがわかります。
アズィズさんにハッターラの説明を聞くため車を降りると・・暑い。
2月なのにこの暑さってことは夏はそりゃ砂漠も50℃になるわ・・・
このハッターラ、伝統的で一時廃れたそうですが、日本のJICAなどの協力もあって
近頃復活しているそうです。
優れた方法だからですね。昔の人の知恵ってすごい。
しばらく走るとエルフード。
化石の街です。
と同時にいよいよサハラに向かうオフロードに入ります。
車を降りて足元を見ると・・・
わわわ・・・あたり一面化石だらけ。
わたし、アンモナイトとかちょっと苦手なのにそんなこと言ってらんないくらい
埋まってますよ・・お水をかけるとよくわかります。
また壁一面に・・・誰が書いてるんだろう。
でもわかりやすくていいですね。自然を使った巨大広告です。
地図とか言ってる場合じゃないような平原を走り続けると
だんだん同じような車が。
いろんなところから走ってきて同じ場所を目指します。
普通の車で来ちゃって車が故障してる人もいて、ここに個人で来るのは
ある程度知識がないと怖いことがよくわかりました・・・
映画「星の王子様」で使われたカスバ様式のホテルなどを過ぎていくと・・・
見えた!
視線の先に夢だったサハラが現れました。
こんなにゴツゴツした平原がいつ砂漠になるんだろうと思ったら、
いきなりなっちゃうんだということが判明。
だんだん砂漠っぽくなって、気づけば砂だけになるもんだと思ってた・・・
かなり先に見えるけど、すでに夕方もせまってるけど大丈夫なんだろうか・・・
すごい。
いきなり見えたよ砂漠。
サンセットを拝み、無事キャンプ地に着くように急いで向かいます。
30分ほどで砂漠手前のホテルに到着。
ミントティーで一休みし、荷物を預けていよいよ砂漠に突入です!!!
旅の初日を思うとありがたいかぎりです。
朝ごはんを済ませいよいよサハラに向けて出発!
道々にカスバが見えて、これぞモロッコな景色を走ります。
もはや崩れ落ちそうなものから、フランス人などに買い取られきれいに改装されて
ホテルなどになっているものまで様々なカスバ。
とりあえずゴロ合わせにカスバを眺めながらMONORALのCasbahを聴くわたし。
1個夢がかないました♪
と思うといきなり現れる大きな岩。
オーストラリアで観たかったデビルズマーブルもこんな感じなのかしら・・・
アズィズさんの説明によると、大昔山が噴火して大きな岩が爆発とともに
吹っ飛んで、こうしてそのまま形を残してる・・・らしい。
階段をのぼって岩をくぐると、片側はのどかな農園風景で緑豊か、
片側は土の大地。
めまぐるしく変わる景色を改めて納得できる風景でした。
いろんな気候が交わる国なんだな~
ちょうどアーモンドの花が咲き誇る季節。
桜みたいなかわいい花がいたるところで咲いてました★
去年行った南イタリアでもたくさんアーモンドの木があって、4月後半だったからか
たくさんの緑の実がなっていたのだけど、3月くらいに行けばあのあたりも
一面お花が咲いてたのかしら・・・みたいなあ。
このあたりはバラで有名な地域。
毎年5月にはバラ祭りが開かれ、歩いていてもバラの香りでいっぱいの
素敵な地域。
アズィズさんはまさしくそんなバラの街、エル・ケラア・ムグナの小学校に
通っていたそうな。
わたしたちはその街の手前にあったお店でバラ製品をお買いもの。
バラ水にバラエッセンス、石鹸にオイルに・・・ん?
一見同じように見えるのに透明なのときれいなピンク色なのがある。
見た目かわいいのはピンク色の液体。
でも香りがいいのは透明なほう。
お店の人に聞くと、透明なのが天然のバラから抽出したものでこの辺で作られているもの。
ピンク色なのは中国で作られた加工品で、見た目はかわいいけど天然ものではないとのこと。
お値段も全然違いました。
というわけでせっかくなら天然ものを!ということでお買いあげ。
本当にダマスクローズのお花の香り。
ロクシタンやジュリークのローズの香りが大好きなわたしですが
ここの香りはちょっとまた違う。
いつかバラ祭りの頃に来てみたいです。かなり難しいだろうけど・・・
今は閑散とした街を見ながら、お祭り時期のバラの香りと
花弁で山盛りになったかごを下げて歩く街の人たちを想像。
バラの街を離れ走ることしばらく。
そろそろダムから流れていたダデス川も終わり。ブーマン・ダデスの街が見えます。
川沿いに緑が茂り、取り囲むようにできた街。
小高い山の壁に何か書かれてるのでアズィズさんに聞くと
「う~ん・・サハラは私たちのサハラだ!って感じかな?」と。
この旅のいろいろなところで山の壁にスローガン的なものが書かれているのを
見ましたが、これまたおもしろい一言だわ~
電線もない1本道。果てしなく続きそうな景色と、振り返れば遥か彼方に見える山脈。
時速120キロくらいで走ってるのに、60キロくらいにしか思えない。
それだけ景色が雄大なんですね。
モロッコの人たちは、山道やこういうだだっ広い道では恐ろしくとばしますが
ひとたび人や動物が現れるととんでもなく徐行してまして、
ある意味安全運転なのかな。
文化の違いなのでそれが悪いとは言い切れないのですが、わたしがよく行く
セブやボホール島の人たちは、人がいようが動物がいようが無駄にとばすので
いつもハラハラ。ときに鶏がドンッ!と大きな音ではねられてしまったり、
乗っていて心苦しいことがあるのですが、モロッコではそういったハラハラは皆無でした。
気持ちよくドライブさせてもらえるので、移動時間が長くてもあっという間。
アズィズさんのママが作ってくれたクッキーを食べながら、
おしゃべりしながらサハラを目指します。
山をのぼり村を越えしばらく走ると着いたのがここ。
トドラ渓谷。
ついさっきまでだだっ広い平野を走ってたのに、今度はそびえたつ谷の間を歩いてます。
いきなり現れた渓谷をあっけにとられながら歩いてると、たくさんの観光バスが。
ここはかなりの観光スポットのようで、たーくさん人がいましたよ。
それにしてもすごい眺め!!
谷底から見上げると真っ青な空。
思わずため息が出ちゃいます。
谷から湧水が。
ここは言い伝えで、子宝に恵まれる湧水として有名らしく、時々現地の子供がほしい女性たちが
ここで行水するのだそう。友達などに手伝ってもらって大きな布などでカーテンを作り
水浴びしている姿を見ることもあるそうです。
どの国にもそういうスポットはあるものですね★
谷の合間のレストラン。今日のランチはここで♪
ここのハリラはかなーりな羊ちゃんの香りでしたが、ミートボールのタジンは
スパイシーでおいしかった!!
旅先では魚介類やひき肉には要注意なので一瞬躊躇しましたが、食べたらおいしくて
結局全部たいらげちゃいました。おなかも無事だったしよかったよかった♪
わたしたちが行った1週間前は天気が悪くてそれはそれは大変だったそうですが、
雨がやんで晴れ間が見えたとき、このトドラ渓谷にかかるように大きな虹が見えたのだそうです。
そういう話を聞くと、旅は晴れてるに越したことはないのだけど
どんな天気でも忘れられない景色は見られるんだなあ。。。やっぱり旅はいいなと思いますね。
川を渡るとお洗濯してる少年たちが。
日本も昔はこうやってお洗濯してたのかな~
それにしても、この国の子たちはよく働いてる。家族で助け合ってるのがよくわかる。
便利な世の中に慣れてしまったけど、だから日本は希薄な家族が増えてしまったのかもね。
家族でない誰かがいつでも必要なものを提供してくれるって、素晴らしい半面怖いことかも。
渓谷を過ぎしばらく走ると、カスバ街道も終わり。
街道最後のカスバを過ぎてしばらく走ると、ひろーい平野に学校があって
登校中の生徒が楽しそうに歩いていたり、のどかな景色が広がります。
そうそう、こうしていろいろな街を過ぎていると、街によって女性のまとう衣装の色が
違うことに気付きます。もちろん全員が統一しているわけではないのだけど、
白い街、サーモンピンクの街、黒い街・・
アズィズさんに聞くと一応なんとなく街によって基調としてる色があるのだそうな。
街によって色も違うし、人の性質も違うしおもしろいよ。と。
おなかもいっぱいになってちょっとウトウトしだした頃、
またも景色が変わります。
放牧された羊、ヤギ、ラクダ・・・ラクダがいよいよ現れました!!
ラクダの放牧って初めて見た・・・
道の両脇にはハッターラと呼ばれる伝統的な地下灌漑施設が。
砂漠地帯に近づいてるのがわかります。
アズィズさんにハッターラの説明を聞くため車を降りると・・暑い。
2月なのにこの暑さってことは夏はそりゃ砂漠も50℃になるわ・・・
このハッターラ、伝統的で一時廃れたそうですが、日本のJICAなどの協力もあって
近頃復活しているそうです。
優れた方法だからですね。昔の人の知恵ってすごい。
しばらく走るとエルフード。
化石の街です。
と同時にいよいよサハラに向かうオフロードに入ります。
車を降りて足元を見ると・・・
わわわ・・・あたり一面化石だらけ。
わたし、アンモナイトとかちょっと苦手なのにそんなこと言ってらんないくらい
埋まってますよ・・お水をかけるとよくわかります。
また壁一面に・・・誰が書いてるんだろう。
でもわかりやすくていいですね。自然を使った巨大広告です。
地図とか言ってる場合じゃないような平原を走り続けると
だんだん同じような車が。
いろんなところから走ってきて同じ場所を目指します。
普通の車で来ちゃって車が故障してる人もいて、ここに個人で来るのは
ある程度知識がないと怖いことがよくわかりました・・・
映画「星の王子様」で使われたカスバ様式のホテルなどを過ぎていくと・・・
見えた!
視線の先に夢だったサハラが現れました。
こんなにゴツゴツした平原がいつ砂漠になるんだろうと思ったら、
いきなりなっちゃうんだということが判明。
だんだん砂漠っぽくなって、気づけば砂だけになるもんだと思ってた・・・
かなり先に見えるけど、すでに夕方もせまってるけど大丈夫なんだろうか・・・
すごい。
いきなり見えたよ砂漠。
サンセットを拝み、無事キャンプ地に着くように急いで向かいます。
30分ほどで砂漠手前のホテルに到着。
ミントティーで一休みし、荷物を預けていよいよ砂漠に突入です!!!
by yukinanako
| 2010-04-01 14:18
| odekake